アルツハイマー型認知症 脳の病気 認知症

アルツハイマー型認知症の検査

2025年1月24日

画像検査

形態学的画像検査

CT

すぐに行える検査で、形態学的診断行い、治療可能な脳外科的疾患、あるいは血管性認知症を除外できます

MRI

CTと同様ですが、脳血管などの評価をMRAで行うことができます

VSRAD解析(voxel-vased specific regional analysis system for Alzheimer's disease)により、健常脳と比較して側頭葉内側や脳全体の萎縮を定量的に評価します

CT,MRIでは、海馬などの側頭葉内側の萎縮と側脳室下角の拡大から始まり、進行すると側頭頭頂連合野、さらに前頭連合野〜大脳皮質全体に萎縮が広がるが、後頭葉や小脳は比較的保たれます

脳血流検査

脳血流SPECT

脳血流SPECTでは初期から帯状回後部や頭頂葉楔全部、頭頂連合野で血流の低下を認めます

変性性認知症が疑われる段階になったら、CTやMRIにおける脳萎縮の特徴や、脳血流SPECT検査における血流低下の分布の特徴から鑑別診断をすすめます

質的画像診断

アミロイドPET

保険適応ではないため、費用がかかりますが、アミロイドPETなどはバイオマーカー診断が可能です

脳へのアミロイドの沈着が画像上証明できるため、アルツハイマー型認知症の最終診断にはとても有用になります

神経心理学的検査

スクリーニング検査

Mini Mental State Examination (MMSE)

30点満点で、ベッドサイドで簡便に測定できる 

23点以下であれば認知症の疑いあり

あくまでスクリーニング検査

参考ページ(SOMPO笑顔倶楽部)

長谷川式簡易知能評価スケール改訂版 (HDS-R)

日本で最も広く用いられてきた認知症のスクリーニング検査

30点満点で、20点以下を認知症の疑いとできる

参考ページ(SOMPO笑顔倶楽部)

重症度、進行度などを評価する尺度

Clinical Dementia Rating (CDR)

国際的に最も一般的に用いられている観察式による認知症の重症度評価法の1つである

重症度評価が目的である

本人の日常生活を十分に把握している家族や介護者からの情報が不可欠

記憶、見当識、判断力と問題解決、社会適応、家庭状況と趣味・関心およびパーソナルケアの6項目について、それぞれ独立して「障害なし」から「高度の障害」までの5段階で判定する

ナース専科 から引用

上の表で、各項目の点数をつけたあと、National Alzheimer's Coordinating Centerのページで入力すると、点数が計算できます 少し複雑ですが、低い点数から数えておよそ3,4番目の点数がCDRの点数になります

CDR0.5は、MCIまたはごく軽度の認知症、1以上は認知症と判断します

Alzheimer's Disease Assessment Scale (ADAS)

ADASは、記憶を中心とする認知機能検査である

臨床的に診断されたADに対する薬による認知機能の変化を評価することを目的とする

臨床試験では、ADASの認知機能下位尺度(ADAS cog.)が最も一般的に用いられている

精神状態などを評価するのはADAS-non cog.である

日本語版(ADAS-J cog.)が作成されている

検査時間は40分前後かかる

施行にあたっては、一定のトレーニングを受けた臨床心理士が行うことが望ましい

ナース専科 から引用

SHINRI-ADASという、タブレットを用いて、効率的に検査を行うことができる器械を日本テクトシステムズ株式会社が開発しています

Functional Assesment Staging of Alzheimer's Disease (FAST)

ADLの障害の程度によって分類を行い、アルツハイマー型認知症の進行度および重症度を7段階で評価します 重症度が高まるにつれて徐々に症状も進行します

厚生労働省のページから

アルツハイマー型認知症は、発症から概ね10年の経過をたどることが多いですが、FASTで、進行度、重症度をみることで、患者さんの将来に起こり得ることを予測し、社会的ケアなどの整備の準備にも役立ちます

DAD: Disability Assessment for Dementia

在宅のアルツハイマー型認知症の患者を対象としたADLの障害を測定するための尺度です

介護者との面接によって施行し、専門知識を要さず、約15分間で終了します

より詳細な検査

Wechsler Adult Intelligence Scale -IV (WAIS-IV)

WAIS-IVは、ウェクスラー成人知能検査WAISで、日本語版も出ている、16歳から90歳までの青年及び成人の知能を測定するための臨床検査です

言語性IQ、動作性IQ、全検査IQの3つのIQと、言語理解、知覚統合、作動記憶、処理速度、の4つの群指数も測定でき、多面的な把握や解釈が可能となります

行うには1時間ほど、臨床心理士など、訓練を受けた専門家により実施されます

Wechsler Memory Scale -Revised (WMS-R)

WMS-Rウェクスラー記憶検査は、16歳から74歳までの青年および成人の記憶の主な側面を評価するための検査です

記憶障害を測定する臨床的な検査としても使用でき、短期記憶、長期記憶、言語性記憶と非言語性記憶、即時記憶と遅延記憶など、記憶の様々な側面を総合的に測定します

行動・心理症状 (BPSD) を評価する尺度

NeuroPsychiatric Inventory (NPI)

認知症における行動・心理症状(BPSD)を測定する検査です

介護者からの情報に基づいて評価します

妄想、幻覚、興奮、うつ、不安、多幸、無関心、脱抑制、易怒性、異常行動、の10項目からある版、夜間行動、食行動の2項目が追加された計12項目で構成されている版、などある

介護者負担の評価が加えられたNPI-D、施設入所者を対象としたNPI-NH、質問紙を用いるNPI-Qなども作成されています

Behavioral Pathology in Alzheimer's Disease (Behave-AD)

ADにみられる行動・心理症状(BPSD)を評価するために作られた最も古い尺度の1つです

介護者などの情報提供者からの情報に基づいて7つの下位尺度の25項目について、0-3までの4段階で重症度を評価しますします

以下作成中です

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